株式会社HEARTS

クルマ事業理念について

HEARTSの事業は社会の矛盾と向き合い、検証、精査し、新しい市場を創造すること。
一つのテーマを取り巻く環境の矛盾に対し真摯に向き合い「社会を再定義」する。
HEARTSが最初に選んだテーマは 「クルマ」である。
HEARTSが最初に“クルマ”を選んだ理由とは・・・?

理由はいたって単純明快。
クルマが大好きであると言うこと。
クルマが生活に密着した道具であるということを理解していること。
クルマ業界で培ってきたノウハウもあり、クルマに対する熱い想いがあること。
好きこそものの上手なれ。
だからこそクルマ社会に対して真剣に向き合うことができ、
普通の人より、多くの矛盾が目に付くはずだから。

クルマ離れを食い止める唯一の方法は・・・?

それは、現在のクルマに対する価値基準を変えること。

昨今のクルマへの価値基準はHEARTS流に言えば、もったいない。
いくら環境に優しく、燃費が良くても、移動手段のひとつとして捉えるだけのクルマなら、
あまりにも高価なものである。

購入で大枚を叩き、維持費も高い。おまけに使わない時に保管する料金まで掛かるのだから、
クルマを所有しない生活を選ぶ人が沢山出てくるのも理解できる。
そして、それは交通網の発達や、大都市への人口集中によってさらに加速する。

ではどうすれば対価に見合う満足度が得られるのか?

答えは、いたってシンプル。
クルマは移動手段のひとつである・・・という今のクルマの価値基準を変えること。

クルマは単なる目的地へ移動するためだけの乗り物ではない。
人々の暮らしに、充実感、喜び、感動を共有するのに必要なものであるという
新しい価値基準が生まれることで、移動手段ではなくパートナーへと変化していく。

ピクサーのカーズという映画の中でこんな台詞がある。
「楽しみに行くために走ってたんじゃなくて、クルマを楽しみながら走っていたの」
この台詞は、HEARTSが思い描くクルマの新しい価値基準を示すひとつの答えかもしれない。

クルマの価値基準を再定義し、21世紀のクルマ社会を創造する

戦後、日本経済を支えてきたのは紛れもなく、自動車産業である。

世界に通用する産業として日本経済を牽引している。
自動車産業無くして、今の経済大国日本はないと言っても過言では無いだろう。

その昔、クルマは羨望の眼差しが注がれ、人々の心を沸かせた。
各自動車メーカーが技術やデザインを競い合い、
魅力的なクルマが誕生するたびに、人々に夢を与え人々の生活に溶け込み、楽しみを与えていた。

しかし、日本の自動車産業が発展し世界に通じる巨大な産業になる過程で、
多くの“製品”を造り、利潤追求するあまりに、夢のあるクルマから沢山売れれば良い、
つまり、大衆性を追求する姿勢にシフトし、
クルマが持つ「夢を与える力」や「楽しみを与える力」という要素が排除されてしまった。

現代のクルマ社会は、
日本社会全体が自動車産業に依存し、身動きができなくなっているのかもしれない。
今のクルマを取り巻く環境や姿勢は、20世紀後半からずっと変わっていない。

本当に真剣に日本を考えるからこそ、HEARTSは自動車産業にメスを入れ、
新しい価値基準を提案し、21世紀のクルマ社会を創造する。

クルマを楽しむ文化を構築するためには、
自動車製造業を取り巻く産業が造る市場にテコ入れする必要がある。

HEARTSが着手する事業は単なる製造業や小売業ではない。

クルマに対する新しい価値基準を創造し、
クルマを楽しむ文化を構築するためには、
自動車製造業の影に隠れた、自動車部品製造業、卸・小売業、整備業など
クルマを取り巻く産業全体が形成している市場にテコ入れする必要がある。

クルマを楽しむ人々を増やし、
夢のあるクルマ社会を再び取り戻す。

自動車製造業を取り巻く産業が造る市場を精査し
新しいインフラと新しいサービスを組み合わせることで、
21世紀に見合うクルマ社会の実現を目指す。

経済成長と勢いに流され発展しただけの自動車産業には、まだまだ多くの新しい可能性がある。
自動車産業の活性化は、日本経済の活性化に大きく寄与するからこそ、
難しくても真剣に取り組む価値のあるテーマだとHEARTSは信じてやまない。

これがHEARTSの掲げる「クルマ事業理念」の礎である。